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元東証一部上場企業の広告代理店で働いていたリスティング広告運用者が語る「事業主側に転職したときの大変さ」。

タイトル通り。

最近は、広告代理店(受注側)→事業主側(発注側)のマーケティング系職に転職する人が増えてきました。

リスティング広告運用者やメディア運用者など、インターネット広告を生業としてきた人自社サービスを持っている企業のマーケティングに転職するケースが、多くなっているんですね。

転職する理由で多いのが

●ワークライフバランスの改善

→残業が多くて嫌だ、残業が少ない事業主側にいきたい

●上流工程に携わりたい(自社データから仮説・施策プランを立てたい)

→指示される側ではなく、指示する側にいきたい

●自社サービスを深めたい

→自社のサービスで何か新しいことをしたい

ざっくり、こんな感じの転職理由が多いようです。

では、事業主側のマーケティング系職を募集している企業はどういったスペックを求めているのでしょうか。

企業の大小、業界によって多少異なりますが、基軸はぶれないと思います。

  • リスティング広告やSNS広告などの手段で考えない人、俯瞰的に物事を見れる人。
  • デジタルマーケティングに強い人(ペイドメディア、オウンドメディア、アーンドメディアなど)
  • 経済動向や市場動向、そこからの仮説出し、施策提案まで落とせる人

ざっとこんな感じでしょうか。

自社サービスのマーケティングをやる人は、リスティングだけできる、ではダメです。リスティングはあくまでも手段でしかなく、マーケティングのほんの一部のチャネルだからです。

マーケティングは「全体の」仮説力、実行力、検証力、交渉力が必要となってきます。

実経験から基づくと、自分は広告代理店時代、クライアントへの提案の際に市場調査~分析、企画立案、広告プロダクトへの落とし込みまで一貫した提案に携わっていました。そのため、自分の中では上流工程に携わっている気持ちでいましたが、事業主側へ転職して、その考えの甘さに気づきました。

自分がやっていたことは、「広告」というマーケティング活動の中の一つしかやっておらず、顧客分析や、SEO対策、CRMの領域など全く知識としてなかったのです。また市場や競合から次になにをすべきなのか、といった新規企画や立案といったことも全くできていませんでした。

一言で、非常に大変でした。

ただ、自分は20代ということもあり若干の素直さも残っていたので、「広告しか分かりません、教えてください。」の体で仕事をしていました。。。数か月すると考え方ができてくるので、一人でなんとか仕事を回せるようにはなっていました。

なので、タイトルに戻りますが、

【リスティング広告運用者が語る「事業主側に転職したときの大変さ」】は、

自分が広告代理店でやっていたのは広告のみであって、自社のサービス全体を売る仕組みやマーケティングといった考えが甘く、非常に苦労した。といった意図でつけました。

もし広告代理店から事業主側へ行くことを考えている転職者がいましたら、マーケティングってなに?といったことを少しでも研究してからいくのも良いかもしれませんね。

あとは、これは自分がいた会社の経験から。マーケティング部はなにかと決裁が多い。上長に確認も多いし。広告代理店のときはわりと自分の判断でやっていたので、最初は確認やら決裁の多さに戸惑った。余談….